脚延長手術の合併症と当院の予防法
要点
脚延長は大きな手術であり、実際のリスクがあります。最も多い問題は、筋肉や関節のこわばり、神経の刺激症状、骨の治癒の遅れ、感染(主にLON法のピン刺入部)、血栓、インプラントのトラブルです。多くは早期に発見され、延長速度の調整、毎日の理学療法、定期的なレントゲン検査で対処します。外科医が延長速度を管理し、患者さんがプログラムを守れば、重い後遺症が残ることはまれです。
1. 関節のこわばりと拘縮
• どんなものか:筋肉や腱が骨の延長に追いつかず、膝や足首の動きが悪くなります。脛骨では、アキレス腱が原因となることがよくあります(尖足)。
• 注意すべきサイン:膝を完全に伸ばせない、またはかかとが床につかない。
• 予防と治療:当院の理学療法士との毎日のストレッチ、必要に応じた夜間装具、延長の減速または一時停止。まれに、小さな腱の解離術が必要になることがあります。
2. 神経の刺激症状
• どんなものか:骨と一緒に神経も引き伸ばされます。
• 注意すべきサイン:足のしびれ、ピリピリ感、焼けるような痛み、筋力低下。
• 予防と治療:その日のうちにご連絡ください。延長を減速または一時停止すれば、通常は改善します。
3. 骨癒合の遅れ、偽関節、早期癒合
• どんなものか:新しい骨(仮骨)の形成が遅すぎる、硬くならない、または早く硬くなりすぎて延長が止まってしまう状態です。
• 頻度:偽関節は当院の患者さんの1%未満で起こります。
• 予防と治療:定期的なレントゲンで、外科医が1日の延長量を調整します。治癒の遅れの兆候があれば、骨を守るために延長を早めに終えることがあります。禁煙、十分な栄養、ビタミンDが役立ちます。治癒が遅い場合は、時間の延長、骨刺激、まれに骨移植が必要になることがあります。
4. 感染
• どんなものか:LON法では創外固定器のピンが皮膚を貫通するため、ピン刺入部の感染が起こることがあります。骨の深部感染(骨髄炎)はまれで、当院では現在まで1例もありません。骨髄炎に関する記事もご覧ください。
• 注意すべきサイン:赤み、分泌物、強くなる痛み、発熱。
• 予防と治療:毎日のピン部のケア、無菌的な手術、必要に応じた抗生物質。体内式ネイル(PRECICE、FITBONE)にはピン刺入部がありません。
5. 血栓(深部静脈血栓症)
• 予防:術後の抗凝固薬、早期の運動、長距離フライトの2時間前の抗凝固注射(術後15日目から飛行機に乗れます)。
• 当院の手術手技:骨髄腔をリーミングする前に、骨にいくつかの小さな穴を開けます。リーミング中、骨の中の脂肪は血流に入らず、これらの穴から1か所に流れ出ます。この骨の脂肪を採取して幹細胞に加工し、手術の終了直前に骨切り部へ注入します。これにより脂肪塞栓や血栓のリスクが大幅に下がり、同時に骨切り部の治癒も促されます。
• 当院の実績:現在まで、当院の患者さんに塞栓症は1例もありません。
• 注意すべきサイン:ふくらはぎの腫れや痛み、突然の息切れ。息切れは緊急事態です。
6. インプラントのトラブル
まれに、ネイルやスクリューが破損したり、体内式ネイルが延長しなくなったりすることがあります。必要に応じて手術で対処します。
合併症はどのくらいの頻度で起こりますか?
• 偽関節(骨がつかない):当院の患者さんの1%未満。
• 現在まで、当院の患者さんに塞栓症や骨髄炎(骨の深部感染)は1例もありません。
• その他の合併症:それぞれ約1%(当院の標準的な割合)。
すべての患者さんが基本的な合併症保険(加入必須)に加入しており、手術に関連する合併症は最初の3か月間当院が対応します。合併症の補償についてのページをご覧ください。
よくある質問
合併症は後遺症として残りますか?
まれです。ほとんどは一時的で、プログラム中に治療します。そのため、延長期間中は患者さんにイスタンブールに滞在していただきます。
体内式ネイルはLON法より安全ですか?
ピン刺入部の感染がなくなります。こわばりや神経の刺激症状などのリスクは同程度です。
帰国後に合併症が起きたらどうなりますか?
その日のうちに写真、動画、レントゲン画像をWhatsAppでお送りください。当院のチームが確認し、対応をお伝えします。
ご自身のケースのリスクについてご質問がありますか? WhatsApp(+90 533 016 45 62)から、Op. Dr. Fatih Arslanoğluによる無料オンライン相談をご利用ください。
医療監修:Op. Dr. Fatih Arslanoğlu(整形外科・外傷学 准教授)・最終確認日:2026年10月31日
